top of page
SOUKIロゴ (1)_edited.png

【コラム】「コインメーカー」が広げる“みんなのWeb3”体験

  • 執筆者の写真: 高野久
    高野久
  • 2025年10月1日
  • 読了時間: 5分

蒼希株式会社の高野久と申します。日々のニュースの中から気になる話題をピックアップし、少し掘り下げてお届けするこのコラム。今回は”株式会社ゼクサバース”が発表した「コインメーカー」をテーマにお話しします。


株式会社ゼクサバースが発表した「コインメーカー」は、ただ暗号資産を発行するための専門ツールではありません。誰でも簡単に「自分だけのコイン」を作れることで、Web3を“体験”として身近にする、まったく新しい取り組みです。


これまで暗号資産を作るには、プログラミングやブロックチェーンの深い知識が必要で、費用も高額でした。

世界的にもトークン発行サービスは存在しますが、ほとんどは企業や投資家向けで、一般の人が気軽に触れるには敷居が高いものでした。


この「コインメーカー」の面白さは、“遊び感覚で自分のコインを作れる” という点にあると思ってます。海外の類似サービスが投資や資金調達を中心にしてきたのに対し、このサービスはもっとカジュアルに「試してみたい」という人の入り口になるんだろうな、と私は思いました。


「自分だけのコイン」が生む多様なシーン

例えば、地元の商店街が「◯◯商店街コイン」を発行し、

・お店で買い物をするとポイントのように配布する。

・貯めたコインは抽選会や限定セールに使える。

全国で通用しなくても、「地元のお店だけで通じる通貨」があることで、地域の絆が強まります。


エンタメの世界では、アーティストがファンクラブ限定コインを発行し、

・それを持っている人だけがライブの先行予約に参加できる。

・あるいは投票に参加して「次の曲のテーマ」を決める。

コインはお金というより「ファンの証」や「応援のしるし」になるわけです。


教育の現場でも使えます。

・例えば学校で「学習コイン」を発行し、宿題を提出すると1枚、テストで高得点なら5枚もらえる。

集めたコインで図書館の優先利用や、校内イベントの特典に交換できるとすれば、勉強がゲーム感覚で楽しくなります。


イベントでも可能性は広がります。音楽フェスやスポーツ大会で「参加記念コイン」を配布すれば、来場者の“デジタル記念証”になります。

コインを持っている人だけが次回イベントの先行抽選に参加できたり、スポンサー企業のクーポンと交換できるようにすれば、体験の価値はもっと深まります。


高い価値=必ずしもお金ではない


ここで大事なのは、「これらのコインが必ずしも高額な市場価値を持つ必要はない」ということです。


  • 商店街のコインは全国のコンビニでは使えません。

  • ファンクラブのコインも、そのアーティストを応援する人にしか意味はありません。


でもそれでいいのです。

コインの価値は「どれだけお金に換えられるか」ではなく、「コミュニティや体験を証明できるか」 にあります。

持っている人にとっては、それが誇らしい“バッジ”や“参加証”になります。


ここで誤解をされる方もいらっしゃるかと思いますので、補足します。

「高額な市場価値を持つ必要はない」とは、必ずしもビットコインやイーサリアムのように取引所で売買され、値段が大きく跳ね上がる必要はない、ということです。


ポケモンカードを例にすると分かりやすいです。

  • 確かに一部のレアカードは高額で取引されますが、多くの人にとっては「友達と遊ぶ」「コレクションする」「持っていることが楽しい」こと自体が価値です。

  • つまり、カードの価値は「売ってお金にする」ことだけではなく、「楽しさ」「つながり」「体験」そのものにもあるのです。


コインも同じで、必ずしも市場で高値がつかなくても、コミュニティの証明・参加のしるし・限定体験のパスポートとして十分に価値が成立します。


言い換えれば、コインが生むのは「経済的な価値」だけでなく、「文化的・社会的な価値」。これは従来のお金にはなかった、新しい次元の価値と言えるでしょう。


現実か? 夢物語か?

では「自分のコインを持つ」という話は、現実的なのでしょうか。それとも夢物語でしょうか。


実は、技術的にはもう十分可能です。Ethereum(イーサリアム)やPolygon(ポリゴン)といった既存のブロックチェーンでは、誰でもトークンを発行できます。

実際に「地域通貨」「NFTファンクラブ」「学習用トークン」「参加証明コイン(POAP)」といった事例は、国内外ですでに動いています。

つまり「作る」「配る」「使う」という基本部分はもう現実化しているのです。


一方で、それが社会に広く浸透するには時間がかかります。

法律や税制の整備、一般ユーザーのリテラシー向上、そして運営者の設計力が必要です。中には盛り上がらず消えてしまう「誰も欲しがらないコイン」もたくさん出てくるでしょう。


つまり、これは夢物語ではなく「技術的には可能だが、社会に広まるには課題も多い未来志向の取り組み」と位置づけられます。


まとめ

「コインメーカー」は、Web3を専門家や投資家のものから、誰もが触れられる領域へと広げる挑戦ではないでしょうか。

その価値は必ずしも金銭換算されるものではなく、「参加した証明」「つながりの象徴」「楽しみのきっかけ」 として輝きます。


最初は小さな商店街やファンクラブ、学校やイベントから始まるかもしれません。

しかし、その積み重ねがやがて社会の仕組みを変えていくかもしれません。夢に聞こえることが、少しずつ現実になってい。


ゼクサバースの「コインメーカー」は、Web3を誰もが体験できる入口であり、日本発の差別化を狙う好施策。大衆化への布石として高く評価できます。


尚、当方はゼクサバースさんとは一切の利害関係はありません。

この施策の面白さと未来への期待があると思いコラムとしてまとめてみました。



コメント


bottom of page