第3回:暗号資産とNFT(Web3.0入門講座の3回目/6回中)
- 高野久

- 2025年9月29日
- 読了時間: 4分
暗号資産とNFT
皆さん、こんにちは、蒼希株式会社の高野久です。
これまでの講座では「Web3.0とは何か」、そして「ブロックチェーンの仕組み」を学びました。
今回は、ブロックチェーンの最も身近で話題性のある応用例
「 暗号資産とNFT」 を取り上げます。
暗号資産と聞いて「ビットコインは聞いたことがあるけど難しそう」と感じる方も多いでしょう。
NFTに関しても「アート作品が高額で売れた」「ゲームのアイテムに使えるらしい」といった断片的なニュースで耳にした程度かもしれません。
そこで今回は、暗号資産とNFTを「お金」と「証明書」という身近な視点で理解できるように整理していきます。
第1章:暗号資産とは何か
まずは暗号資産(Cryptocurrency)からです。暗号資産とは「ブロックチェーン上で発行・管理されるデジタルなお金」です。
1. 従来のお金との違い
従来のお金
日本円や米ドルなどは国や中央銀行が発行・管理しています。銀行を通じて送金や決済を行うため、取引は中央の仕組みに依存しています。
暗号資産
国や銀行を介さずに、ブロックチェーン上で直接やり取りできます。
誰かが「残高を増やす」「勝手に消す」ことはできず、取引履歴はすべて公開され、全員で確認可能です。
2. ビットコインの事例
2009年に登場したビットコインは、世界初の暗号資産です。「インターネットだけで直接お金を送れる」という仕組みを実現し、今では世界中の投資家が注目する存在となりました。当初は「ピザ2枚を1万BTCで購入」という小さな出来事でしたが、後に価値が急騰し、暗号資産の代表格となりました。
3. 利便性とリスク
暗号資産は、銀行口座を持たない人でもスマホとインターネットさえあれば利用できるため、金融の自由を広げます。
一方で価格変動が大きく、投機的に扱われやすい点には注意が必要です。
第2章:NFTとは何か
次にNFTです。NFTとは Non-Fungible Token(非代替性トークン) の略です。
1. FungibleとNon-Fungible
Fungible(代替可能)
例えば1万円札は、どの1万円札と交換しても価値は同じです。ビットコインも同様に、1BTCはどの1BTCと交換しても同じ。
Non-Fungible(非代替可能)
一方で、世界に1枚しかないサイン入りのポスターや、あなたが撮った写真は代わりがありません。NFTはこの「唯一性」をデジタル上で保証します。
2. NFTの役割
デジタルデータは簡単にコピーできます。音楽や画像は一瞬で複製できてしまいますよね。しかしNFTを付与すると「これはオリジナルである」という証明がブロックチェーン上に刻まれ、誰でも確認できます。つまりNFTは 「デジタルの原本証明書」 なのです。
第3章:NFTの利用例
NFTはアートだけでなく、多方面で応用されています。
デジタルアート
Beepleというアーティストの作品がNFTとして約75億円で落札され、大きなニュースになりました。
コピーが可能なデータに「本物の証明」を与えることで、デジタル作品にも正当な価値が付けられるようになりました。
ゲーム
CryptoKittiesでは、ブロックチェーン上で「猫キャラクター」を所有・売買でき、世界的ブームを起こしました。
以降は「Play to Earn」と呼ばれる、遊びながら稼げるゲームの基盤となっています。
チケットや会員証
コンサートチケットをNFTにすれば、偽造や不正転売を防げます。
また、ファンクラブ会員証としてNFTを使えば、本人確認や限定特典の提供が容易になります。
第4章:暗号資産とNFTの共通点
暗号資産もNFTも、共通点は「ブロックチェーン上に記録される」ということです。
暗号資産 → デジタルな「お金」
NFT → デジタルな「所有権や証明」
つまりブロックチェーンは「お金」と「もの」の両方を扱える仕組みを持っており、これがWeb3.0経済の基盤となっています。
第5章:日常生活へのインパクト
では、私たちの生活にどんな変化があるでしょうか。
海外送金が手数料ほぼゼロで可能になる
デジタル作品のクリエイターが、プラットフォームに依存せず直接収益を得られる
チケットや資格証明をNFTで持ち歩き、改ざんや偽造を防止できる
ゲーム内アイテムを自由に取引し、資産として管理できる
これらはすべて、Web3.0の社会を現実に近づける活用例です。
ここはいつか切り出して話題にしたいとも思ってます。
まとめと次回予告
【まとめ】
暗号資産は「ブロックチェーン上で動く新しいお金」
NFTは「デジタルの唯一性を保証する証明書」
アート、ゲーム、チケットなど様々な分野で利用され、クリエイターやユーザーに新しい価値をもたらす
【次回】
「ウォレットとDApps」について語ります。
実際にWeb3.0のサービスを使うために必要な“入り口”であるウォレットとは何か、そして分散型アプリがどのように動くのかを解説していきます。
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