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第4回:ウォレットとDApps(Web3.0入門講座の4回目/6回中)

  • 執筆者の写真: 高野久
    高野久
  • 2025年9月30日
  • 読了時間: 6分

ウォレットとDApps:次世代インターネット

皆さん、こんにちは、蒼希株式会社の高野久です。

今日の話題は”ウォレット”です。

Web3.0を使うには、“ウォレット”が必要です。

ウォレットは、自分のデジタル資産を管理する“鍵”のようなもの。


そしてDApps(分散型アプリケーション)は、銀行やプラットフォームを介さずに利用できる新しいサービスです。


例えば送金、投資、ゲームなど。すべてブロックチェーン上で動きます。


1. ウォレットとは何か

Web3.0の世界では、従来のIDやパスワードに代わって ウォレット(Wallet) が「自分のデジタル存在」を示す役割を果たします。

ウォレットは「暗号資産を入れておく財布」だと思われがちですが、実際には ブロックチェーン上にある資産やデータへアクセスするための“秘密鍵”を管理する仕組み です。


  • 秘密鍵(Private Key):自分しか知らない暗号化された“鍵”。これがあれば資産にアクセス可能。

  • 公開鍵(Public Key):他者に公開できるアドレス。送金や受け取りに使う番号。


ウォレットはこの「秘密鍵」を安全に管理し、ブロックチェーン上で署名(取引の承認)を行います。つまりウォレットを持たなければ、Web3.0上で資産を管理したりDAppsを使ったりすることはできません。


2. ウォレットの種類と代表例

ウォレットには大きく分けて2種類があります。


  • ホットウォレット(Hot Wallet)インターネットに接続された状態で使うウォレット。PCやスマホのアプリで簡単に利用できる。

    • 代表例:MetaMask(メタマスク)、Trust Wallet、Coinbase Wallet

    • 利便性は高いが、オンラインなのでハッキングリスクもある。


  • コールドウォレット(Cold Wallet)インターネットから切り離された状態で秘密鍵を保管する物理デバイス。

    • 代表例:Ledger、Trezor

    • セキュリティは強固だが、日常的な取引には不便。


多くの初心者はMetaMaskなどのホットウォレットから始め、資産が増えたらコールドウォレットに移すという方法をとります。


3. DApps(分散型アプリケーション)とは

ウォレットが「鍵」なら、DApps(Decentralized Applications)はその鍵で利用できる「扉」です。

DAppsはブロックチェーン上で動作するアプリで、中央管理者に依存せず、スマートコントラクトによって自動的にサービスが提供されるのが特徴です。


主なジャンル

  • DeFi(分散型金融)銀行を介さずに送金・融資・投資が可能。代表例:Uniswap(分散型取引所)、Aave(融資プラットフォーム)

  • GameFi(ゲーム+金融)遊びながら稼げるゲーム。アイテムやキャラクターがNFTとして取引可能。代表例:Axie Infinity、STEPN

  • NFTマーケットプレイスアートや音楽を売買できるアプリ。代表例:OpenSea、Blur


これらのサービスはすべてウォレットと接続することで利用可能です。


4. 中央管理者なしで利用できる意義

従来のWeb2.0では、銀行やプラットフォーム企業(Google、Apple、Amazonなど)がユーザーのデータや取引を管理していました。

しかしDAppsでは、取引内容はブロックチェーン上に記録され、誰もが確認でき、改ざんが困難です。

  • ユーザー自身が資産を管理できる

  • 手数料や制約が少ない

  • 透明性が高い

これにより、世界中の人が同じルールで経済活動やサービス利用に参加できるのです。


ここまでの説明では今までの「銀行アプリでも自分のお金を管理している」と感じる方が多いかもしれません。そこで誤解を防ぐために、丁寧に違いを説明しますね。


銀行アプリで残高を確認したり振込したりできますが、実際にお金を「持っている」のは銀行です。

  • あなたがアプリで操作しても、その処理は銀行システムを通じて承認されます。

  • 銀行がもしシステムを停止したり口座を凍結したりすれば、アプリで動かすことはできません。

つまり「銀行が預かって管理しているお金を、あなたが間接的に操作している」というイメージです。


一方、ウォレットに入れた暗号資産は、銀行や第三者が預かっているのではなく、自分自身が秘密鍵を持っている限り、誰にも奪えないという特徴があります。

  • あなたの署名(秘密鍵)でしか動かせない

  • 中央の管理者が存在しないので、誰にも凍結や停止ができない

  • 世界中どこからでも直接アクセスできる

これは「金庫の鍵を自分で持ち、その中に入っている資産は自分しか開けられない」という感覚に近いです。


やさしくまとめると

銀行アプリでの管理=「銀行に預けたお金を、アプリを通して操作している」


ウォレットでの管理=「自分の資産を直接、自分だけの鍵で管理している」

どちらも「管理している」ように見えますが、資産の最終的なコントロールが誰にあるのかが大きな違いなのです。


さらに、「自宅の金庫」を使って違いを説明してみましょう。


 銀行アプリ=レンタルロッカー

銀行口座は、駅や施設にある「レンタルロッカー」のようなものです。

  • ロッカーのカギ(アプリや暗証番号)を持っていても、ロッカー自体は施設(銀行)が管理しています。

  • 施設が閉まったり、ルールを変えたり、トラブルで開けられなくなることもあり得ます。

  • あなたは利用者としてアクセスできるだけで、最終的な権限は施設にあります。


ウォレット=自宅の金庫

ウォレットは「自宅に置いた金庫」に近いイメージです。

  • 金庫のカギ(秘密鍵)を自分が持っている限り、誰も勝手に開けられません

  • 金庫は自宅にあるので、銀行や施設の都合で突然使えなくなることはありません。

  • 逆に言えば、カギを失くしたり盗まれると、自分でも金庫を開けられなくなります。


銀行アプリ(WEB2.0)=預けたお金を「施設のルールの中」で使わせてもらう仕組み

ウォレット(WEB3.0)=自分の資産を「自分の金庫」で直接管理する仕組み

とご理解ください。


5. ウォレットとDAppsの関係を日常に例えると

  • ウォレット=家の鍵

  • DApps=家や施設などの箱もの

鍵(ウォレット)がなければ入れませんし、入った先では中央の管理人なしで自由に使える仕組みが整っています。


6. 今後の展望

ウォレットやDAppsはまだ専門的に見えるかもしれませんが、今後は以下のような進化が予想されます。

  • UI/UXの改善:より簡単で直感的に使えるウォレットが登場。

    いまのウォレットは「秘密鍵」や「シードフレーズ」など難しい言葉が多いですが、将来はLINEやPayPayみたいに、アプリを開けばすぐ使えるようになります。


  • マルチチェーン対応:複数のブロックチェーンを一つのウォレットで管理可能に。

    いまは「イーサリアム用」「ポリゴン用」などバラバラですが、将来は1つのウォレットで全部を管理できるようになります。

    例えるなら、今はスーパーと薬局と本屋に別々のポイントカードを持っているけど、将来は「スマホの中に全部まとめられて1枚でOK」になる感じです。


  • 日常利用の拡大:決済、ポイント、身分証明といった日常生活への応用。

    決済だけじゃなく、ポイントカードや会員証、学生証や社員証までウォレットに入るようになります。

    例えるなら、財布の中の「現金・カード・免許証・スタンプカード」が全部スマホの中のウォレットに入る未来でしょうか。

    お金を払う、身分を証明する、ポイントを使う。全部ひとつのアプリで済むようになるのです。スマホの画面の中もすっきりするかもしれないですね!



つまり未来のウォレットとDAppsは、**「難しいITツール」から「誰もが毎日使う生活必需品」**に変わります。


おサイフケータイ/Suicaなどが最初は「ちょっと未来っぽい」存在だったのに、今や当たり前になったように、ウォレットも「いつの間にか日常に溶け込んでいた」存在になっていくでしょう。


まとめ

Web3.0を体験する第一歩は「ウォレットを持つこと」。ウォレットは自分のデジタル資産を守る鍵であり、DAppsという新しいアプリ世界を利用する入口です。DeFiやGameFi、NFTなど多彩なサービスは、中央管理者なしで利用できることが大きな特徴であり、これからのインターネット経済を支える基盤になっていきます。



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